ティーソークとは?ムエタイのエルボーを解説!
- ムエタイのティーソークとは何か知りたい
- ティーソークの起源や歴史を学びたい
- ティーソークの種類とそれぞれの特性
キックボクシング上達ブログ、運営者のこうきです。
ムエタイ、キックボクシング、総合格闘技の世界では、あらゆる打撃技が使われていますが、その中でも特に重要な位置を占めるのが “ティーソーク”、つまり肘打ちです。
一体どのような技で、なぜそれが戦闘で重要なのか、そしてどのような種類が存在するのか。
この記事では、それらを詳しく解説していきます。
ティーソークは、ムエタイの基本中の基本、そして最も攻撃的な技の一つで、直訳すると「肘打ち」を意味します。
接近戦での強力な武器となり、肘先の一点に集中した力が相手に深刻なダメージを与えることが可能です。
しかし、ただ肘を振り回すだけでは真のティーソークとは言えません。
体全体を使った動き、適切なタイミングと距離感が必要であり、それらを全てマスターすることで初めて、この強力な技を制御下に置くことが可能になります。
そして、ティーソークにはさまざまな種類があります。
直線的に打つティーソークトロン、相手のガードを崩すように打つティーソークカウ、そして横から大きく振り回すティーソークソロンなど、それぞれ異なる状況や目的に応じて使い分けることが重要です。
これらのティーソークの種類と特性を理解し、それぞれの技を自分のものにすることで、あなたのムエタイは新たな次元へと進化します。
本記事ではそれぞれのティーソークの特性と、その使い方について詳しく解説していきます。
柔道、キックボクシング、総合格闘技を10年ほど実践してきた経験を基に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ティーソークとは
ティーソークは、ムエタイの肘打ち技術の一つです。
“ティー”はタイ語で打撃を意味し、”ソーク”は肘を指します。
この技術は、非常に硬い部分である肘を用いて相手にダメージを与えるもので、打撃の角度や方向、攻撃対象部位などによってさまざまなバリエーションが存在します。
ムエタイは、古代タイの兵士が用いた戦闘術が起源とされています。
そのため、ティーソークは、剣や長柄の武器を持たない肉弾戦で効果的なダメージを与えるための技として開発されました。
現代のムエタイでは、試合の中でティーソークを効果的に使うことは、相手に深刻なダメージを与え、試合の勝敗を左右する重要な要素です。
ティーソークの使用方法は打撃の角度や方向、攻撃対象部位などにより多様で、前方に突き出す形の打撃から横や下から上への打ち上げ、さらには回転しながらの肘打ちなど多様な攻撃が可能です。
ティーソークの種類
ティーソークは、実行の方法や角度によりさまざまな種類があります。
それぞれの名称はタイ語で、打撃の動作や方向を指します。
以下に、それぞれの技を解説します。
ティーソークトロン
ティーソークトロンとは、最も基本的な前方への肘打ちのことです。
攻撃者は自身の肘を前方に突き出すように打撃を加えます。
この打撃は通常、相手のガードを突破するため、または相手の攻撃をカウンターするために使用されます。
ティーソークカウ
ティーソークカウとは、跳び肘打ちのことです。
ムエタイ選手は対戦相手に近づきながら跳躍し、空中から肘で打撃を加えます。
この動きは主にサプライズ攻撃として使用され、また、相手が防御の姿勢を崩した隙をつくのにも効果的です。
ティーソークラーン
ティーソークラーンとは、回転肘打ちのことです。
選手は自身の体を回転させて肘打ちを行います。
これにより、予測困難な角度から攻撃を加え、相手の防御を突破することが可能です。
また、この動作は相手を混乱させ、次の攻撃につなげるためにも利用されます。
ティーソークのやり方
以下に、ティーソークのやり方を解説します。
基本のスタンスをとる
ムエタイの基本的な構えから始めます。
両足を肩幅に開き、少し膝を曲げ、体重を両足に均等に分散させましょう。
打撃の準備をする
攻撃を行う腕の肘を挙げ、手の平は自分の方を向けます。
腕は肘が直角に曲がるようにします。
このとき、打撃を放つ前の動きは最小限にし、相手に意図を読まれないようにします。
打撃を実行する
肘打ちを放つとき、腕を前に突き出し、肘の尖り部分を相手に向けます。
打撃は前方へ直線的に行い、肘先が相手の体に当たるようにします。
その際、腰の回転を利用し、体全体を使って力を伝えることが重要です。
打撃の際には腰を回し、足から力を伝えるようにします。
すぐにガードを上げる
打撃を放った後、すぐにガードの位置に手を戻し、自身を守ります。
これは、カウンター攻撃を防ぐために必要です。
まとめ
- ティーソークはムエタイの肘打ち技術のこと。
- “ティー”はタイ語で打撃、”ソーク”は肘を意味する。
- 非常に硬い肘を用いて相手にダメージを与える技術で、打撃の角度や方向、攻撃対象部位などにより多様なバリエーションが存在する。
それぞれの名称はタイ語で、打撃の動作や方向を指している。
- ティーソークトロン:基本的な前方への肘打ちのこと。
- ティーソークカウ:跳び肘打ちのこと。
- ティーソークラーン:回転肘打ちのこと。
- 基本のスタンスをとる。
- 打撃の準備をする:攻撃腕の肘を挙げ、手の平を自分の方向に向ける。
- 打撃を実行する:肘の尖り部分を相手に向けて前方へ直線的に打撃する。
- すぐにガードを上げる:打撃後すぐにガードの位置に戻る。