【完全版】ボクシングのテクニック&ディフェンス用語集まとめ
- ボクシングで使われる用語を学びたい
- テクニックやディフェンス用語
- ボクシングの知識を身につけたい
格闘技のすゝめ、運営者のこうきです。
今回はボクシングの世界で使われる用語を詳しく解説します。
本記事では、ボクシングにおける基本的な用語からテクニックやディフェンス技術に関する用語まで、幅広く解説していきます。
ボクシング用語を理解することは、試合の観戦だけでなく、実際のトレーニングにおいても非常に役立ちます。例えば、「アウトボクサー」は距離を保ちながら戦うスタイルを指し、一方で「インファイター」は接近戦を得意とするスタイルです。
本記事を通じて、ボクシングの奥深さと魅力をより深く理解し、楽しみ方を広げていただければと思います。
【ボクシング用語】あ行
「あ」「い」「う」「え」「お」から始まるボクシング用語を解説いたします。
アウトボクサー(アウトボクシング)
相手と距離を保ちつつ戦うスタイルで、リーチが長い選手や持久力と瞬発力に自信がある選手に適している。主にジャブやストレートを活用して戦うことが多い。
アッパー
相手の防御の下から上向きに打ち上げるパンチのこと。正式には「アッパーカット」と呼ばれる。
アッパージャブ
相手のガードの下を狙い、上方向へ打ち上げるようなジャブのこと。アッパーよりも速く短い動きが特徴。
アップライトスタイル
上半身を真っ直ぐに立てた状態で重心を後足に置く構えのこと。 アウトボクサーがよく使うスタイル。
アンダー・ジ・イヤー
ボクシングの急所の1つ。頭蓋骨の側頭骨に相当し、この部位には平衡感覚を司る「内耳」が位置している。強い衝撃が加わるとダウンに至る可能性が高い。ここを狙うパンチは有効であり反則にはならない。
インファイター(インファイト)
接近戦を得意とし、強力なアッパーやフックを使用して相手を攻めるスタイルのこと。
アウトボクサーとは真逆のスタイル。リーチが短い選手やパンチ力に自信のある選手が得意としている。
ウィービング
膝の屈伸を上手く使って、上半身をU字やV字のように動かしながら相手のパンチを避けるディフェンス技術のこと。
裏拳(うらけん)
相手が接近してきた時に自分の腕を半円状に振り、相手にパンチを打つ動作のこと。バックブローとも呼ばれる。
エルボー
肘(ひじ)打ちのこと。ムエタイやMMAでよく使われる技だが、ボクシングでは反則技。
L字ガード(えるじがーど)
前手をL字に曲げて腹部を覆い、後ろの手で顎を守るように構えるスタイルのこと。シェルガードやフィリーシェルとも呼ばれる。
フロイド・メイウェザーが使っていた構えで有名。
オーソドックススタイル
左手を前に構えるスタイルのことで、一般的な構え方。
オーバーハンドパンチ
横からではなく肩よりも高い頭上から打つパンチのこと。相手のガードを突破し強力なダメージを与えることが可能。
オープンブロー
拳の内側や指を開いた状態で相手を打つ反則行為のこと。
【ボクシング用語】か行
「か」「き」「く」「け」「こ」から始まるボクシング用語を解説いたします。
ガード
攻撃を防ぐために顔や体を守るために両腕を使って行う姿勢や技術のこと。
階級(かいきゅう)
ボクサーの体重別のカテゴリーのこと。プロボクシングでは男子が17種類で、女子は18種類ある。
カウンター
相手のパンチを避けながら、その反動や隙を突いて自分から攻撃を仕掛ける技術のこと。
カウンターパンチャー
相手の攻撃を誘い、隙を突いて反撃するスタイルのこと。
キドニーブロー
相手の腎臓付近を攻撃するパンチのこと。ボクシングでは相手の後ろ側、特に背中側への攻撃は反則行為となる。
キャッチウェイト
正規の階級の規定体重ではなく、両選手が話し合って決めた体重で試合を行うこと。日本語では「契約体重」とも呼ばれている。
クラウチングスタイル
重心を前足に置く構えのこと。インファイターや攻撃的なボクサーがよく使うスタイル。
グラスジョー
直訳すると「ガラスの顎」。ボクシングや格闘技では、顎が打たれ脆くノックダウン、ノックアウト負けが多い選手を指す言葉。
クリンチ
両選手が接近して互いに組み合う、抱き合うディフェンス技術のこと。
キックボクシングやムエタイでは、首相撲と呼ばれている。反則行為ではないが使用回数が多いと減点の対象となる。
クロスアームガード
防御に特化した技術のことで、両手を体の前で十字に交差させ、相手のパンチを受け止めること。
グロッキー
グロッキー(groggy)とは、相手の打撃や疲労によりふらふらになる状態のこと。
コークスクリューブロー
腕を螺旋状に回転させながらパンチを打つ技のこと。回転動作により、パンチの威力が増し、相手の防御を突破しやすいのが特徴。
コンビネーションブロー
相手に対して、打つ箇所を変えながら左右の打撃を連続的に与える技のこと。
【ボクシング用語】さ行
「さ」「し」「す」「せ」「そ」から始まるボクシング用語を解説いたします。
サウスポー
一般的には左利きの選手のこと。右利きの選手が、戦略上サウスポースタイルで戦うこともある。
サミング
手のひらや指を使って相手の視界を意図的に遮る行為のこと。反則行為。
サイドステップ
身体を左右に移動させる動きのことで、パンチを避けるだけでなく攻撃の機会を作り出すためにも使用される。
シャドーボクシング
ボクシングの練習方法の一つで、対戦相手がいるものと想定して攻撃や防御を1人で練習すること。
ジャブ
速さと正確さを兼ね備えた真っ直ぐ打つパンチのこと。相手をけん制する時にも有効。
スイッチヒッター
右利きと左利きの両方で戦うことができるボクサーのこと。テレンス・クロフォードはスイッチヒッターの1人である。
スウェーバック
上体を後ろに反らし相手のパンチを避けるディフェンス技術のこと。通常は「スウェー」とも呼ばれる。
ストッピング
名前の通り相手のパンチをグローブで止めて防御する技術のこと。
ストレート
真っ直ぐに打つ基本的なパンチのこと。強力な威力と長いリーチが特徴。
ストレートジャブ
直線的で力強いジャブのこと。相手との距離を測ったり、動きを制御するために使われる。
スパーリング
リング上で行う、実戦的な練習方法のこと。
スラッガー
一撃の重いパンチを得意とするスタイルのこと。KOを狙う強力なパンチャーで、防御よりも攻撃に重点を置いているのが特徴。
スリップダウン
相手の攻撃によるものではなく、足を滑らしたり、バランスを崩したりしてリング上に倒れること。
スリッピングアウェー
相手のパンチが伸びる方向と同じ方向に首を捻るようにして受け流し、パンチを避けるディフェンス技術のこと。
スウォーマー
連続した攻撃で相手にプレッシャーをかけ続けるスタイルのこと。激しい戦いを展開するのが特徴。プレッシャーファイターとも呼ばれる。
スピードジャブ
相手の攻撃リズムを崩すためや、攻撃の突破口を開くために有効な技。
セコンド
ボクシングのセコンドとは、試合中に場外から選手へのアドバイスや選手のケアを行う人のこと。
【ボクシング用語】た行
「た」「ち」「つ」「て」「と」から始まるボクシング用語を解説いたします。
ダッキング
相手のパンチを交わす際に膝の屈伸を利用し、上体をかがめてパンチをかわすディフェンス技術のこと。
チン
チン(chin)とはボクシング用語では顎先のことを指す。
テクニカルノックアウト
テクニカルノックアウト(TKO)とは、格闘技における試合終了の一形態を指す。選手の安全を考慮し、試合を続行することができないと判断された場合に宣告される。
デトロイトスタイル
曲げた前腕を大胆に下げる構えのことで、別名はヒットマンスタイルとも呼ばれている。
テンポイントマストシステム
「どちらかの選手に必ず10点をつけなければいけない」という、ボクシングの試合における採点方法の一つ。
テンプル
こめかみの辺りを意味する言葉。顎先(チン)と並んで急所とされており、打撃を受けると脳震盪を起こしやすい。
【ボクシング用語】な行
「な」「に」「ぬ」「ね」「の」から始まるボクシング用語を解説いたします。
ノックアウト
いわゆるKO(Knock Out)のことで、一方の選手が相手の攻撃を受けて一時的に意識を失ったり、指定された時間(通常は10カウント)内に立ち上がれない状態のこと。
ノックダウン
選手が相手の攻撃を受けて、バランスを崩し、足の裏以外の部位(膝や手)をリングの床につける状態のこと。ダウンとも呼ばれる。
ノックアウトとの違いは、10カウント内に立ち上がって試合を続けることができる状態であること。
ノーモーションパンチ
最小限の動き、腕や肩だけを使ってパンチを打つテクニックのこと。
【ボクシング用語】は行
「は」「ひ」「ふ」「へ」「ほ」から始まるボクシング用語を解説いたします。
ハードパンチャー
強力なパンチ力を持ったボクサーのこと。パンチ一発で相手に大きなダメージを与える能力を持っていることを表している。
パーリング
相手のパンチを手のひらで軽く払い、パンチの軌道を変えるディフェンス技術のこと。特にジャブやストレートなどに対して有効。
ハイガード
両手を顔の前に持ち上げ、顎をしっかりと隠す構えのこと。別名ピーカブーとも呼ばれる。
ボクシングの元ヘビー級王者マイク・タイソンが得意としていたスタイル。
パウンドフォーパウンド
格闘技において異なる階級の選手を比較し、誰が最強であるかを指す称号のこと。略してPFPまたはP4Pと呼ばれる。
米専門誌「ザ・リング」のPFPでは、2023年井上尚弥が日本人で初めて一位に選ばれた。
バックステップ
基本の構えから後ろ足を素早く後ろにスライドさせ、相手の攻撃範囲から身を引くこと。ステップの中でも特に防御に重点を置いたフットワーク。
バッティング
試合中に2人の選手の頭が衝突することを指す。バッティングは反則行為とされており、意図的に行った場合にはポイント減点や失格となる。
パワージャブ
体重を前方に乗せながら打つ力強いジャブで、相手に大きなダメージを与えることができる。
パンチドランカー
頭部への繰り返しの衝撃によって引き起こされる進行性の脳疾患のこと。脳震盪を繰り返し経験することが主な原因とされている。
ハンマーパンチ
手の甲側(拳の外側)を使って打つパンチのこと。ハンマーを振り下ろす動作に似ていることからハンマーパンチと呼ばれている。
ヒット・アンド・アウェー
パンチを打ったらすばやく後退しを繰り返し、相手に的をしぼらせないようにする戦法のこと。
ヒッティングマッスル
格闘技においてパンチ力の源となる筋肉で、「広背筋」のことを指す。
フェイント
ボクシングのフェイントは、相手を欺いてパンチを当てたり、相手のパンチを誘って打たせる(そしてカウンターを打つ)、相手のディフェンスを崩す効果がある。
フック
横を回し楕円を描くように打つパンチのこと。相手のガードの側面から直接攻撃し、頭部または体幹にダメージを与えることができる。
フットワーク
フットワークはボクシングにおいて重要な要素であり、パンチを効果的に避けたり、攻撃への移行をスムーズにするための基盤となる。
フリッカージャブ
リラックスした構えから素早く繰り出される軽いジャブのこと。繰り返し使うことで相手を疲れさせる効果がある。
ブロッキング
相手の攻撃を肩や腕、拳などの部分を使ってパンチを直接受け止めるディフェンス技術のこと。相手の攻撃を避けるのではなく、ガードすることに焦点を当てている。
ヘッドムーブメント
頭を動かして相手のパンチをかわすディフェンス技術のこと。モハメド・アリが得意としていたテクニック。
ボクサーファイター
テクニックとパワーを兼ね備えたスタイルで、試合の状況に応じて戦術を変えることができるのが特徴。
ボディジャブ
相手の体幹部に打ち込むジャブのことで、相手のスタミナを削るのに効果的である。
ボディーブロー
相手の腹部や肋骨の下(肝臓付近)を狙ったパンチのこと。ガードが難しく、相手のスタミナを削る効果がある。
ボラード
メキシコのボクサーがよく使うパンチで、外側から大きく弧を描いて相手に打ち込む技のこと。オーバーハンドパンチとも呼ばれる。
【ボクシング用語】ま行
「ま」「み」「む」「め」「も」から始まるボクシング用語を解説いたします。
マスボクシング
相手にパンチを当てずに寸止めで行う練習方法のこと。実戦に近い形での動きを練習しながらも、ダメージを受けるリスクを最小限に抑えることができる。
無効試合(むこうじあい)
試合中に選手が何らかのルール違反を起こした場合、または何らかの理由により試合が続行できなくなった場合に適用される措置のこと。
【ボクシング用語】や行
「や」「ゆ」「よ」から始まるボクシング用語を解説いたします。
4団体統一戦(よんだんたいとういつせん)
ボクシング世界王座認定団体の主要4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)の全てのベルトを統一する為に行われる試合のこと。
【ボクシング用語】ら行
「ら」「り」「る」「れ」「ろ」から始まるボクシング用語を解説いたします。
ラビットパンチ
相手の後頭部を狙って打つパンチのこと。非常に危険な行為のため多くの格闘技で反則とされている。
リードブロー
主にジャブを指す言葉で試合で最初に打つパンチのこと。または打ち合いの中で最初の有効な打撃のことを指す。
リバーブロー
ボディブローの中で特に肝臓を狙ったパンチを指す言葉。レバーブローとも呼ばれる。
リング禍(りんぐか)
ボクシングやプロレスなどの格闘技の試合で、選手が深刻な負傷や障害を負い、最悪の場合死亡に至る事故を指す言葉。
レバーブロー
ボディブローの中で特に肝臓を狙ったパンチを指す言葉。リバーブローとも呼ばれる。
ローガード
片手は顔よりも少し低い位置に保ち、もう片方の手でボディを守る構え方のこと。
ローダッキング
パンチを避けるために相手のベルトラインよりも下に体を沈めること。アマチュアのルールでは、相手のベルトラインより下に頭部を下げると反則になる。
ロードワーク
持久力の向上と心肺機能を高めるための長距離走を中心としたトレーニングのこと。
ローブロー
相手のベルトラインより下への攻撃のことを指し、特に股間への攻撃、「股間パンチ」を意味する。反則行為である。
ロープアドープ
リングのロープに背をもたせて相手の攻撃を耐え抜き、その間に相手を疲れさせるテクニックのこと。
ロシアンフック
通常のフックと異なる打撃の角度や力の入れ方が特徴で、上から打ち下ろすパンチのこと。ロシアンパンチとも呼ばれる。
【ボクシング用語】わ行
「わ」「を」「ん」から始まるボクシング用語を解説いたします。
WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)
Comosa社が主催するプロボクシングのトーナメント戦のこと。2017年から開始された。
2019年さいたまスーパーアリーナで井上尚弥がノニト・ドネアを判定で破り、日本選手で初めてWBSSの頂点に立った。
ワンツー
ワンツーとは、ジャブ(ワン)とストレート(ツー)を組み合わせた連携技のこと。
まとめ
本記事では、ボクシングで使われるテクニックやディフェンス用語を解説いたしました。
ボクシング用語を深く理解するためには、実際の試合映像で見ることが不可欠です。U-NEXTでは、豊富なボクシングコンテンツを提供しており、技術解説動画やプロの試合映像が見放題です。ボクシングだけでなく、UFCやRIZINなど様々な格闘技大会を視聴できます。
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