【後ろ回し蹴りのやり方】狙う場所と練習方法について解説!
- 後ろ回し蹴りの基本的なやり方
- 後ろ回し蹴りの上達方法
- 後ろ回し蹴りで注意すべきポイント
キックボクシング上達ブログ、運営者のこうきです。
「後ろ回し蹴り」その強烈なパワーと優美な動きは、一見矛盾しているように思えるかもしれません。
しかし、これこそが格闘技の魅力の一部であり、後ろ回し蹴りはその最たる例です。
このキックの魅力とその技術を理解すれば、あなたの格闘技に新たな次元が加わるでしょう。
後ろ回し蹴りは一部の熟練者だけが使える技で、使いこなすには時間と努力が必要です。
しかし、それは決して不可能なことではありません。
しっかりと基礎を理解し、正しい練習法を身につければ、あなたもこの華麗なキックを使いこなすことができます。
本記事では、後ろ回し蹴りの基本的な動作から、さらには後ろ回し蹴りで有名選手の使用例まで深く掘り下げていきます。
あなたが初心者であれ経験者であれ、本記事を読むことで新たな視点から後ろ回し蹴りを見つめ直すことができるでしょう。
記事後半では実際に僕も行っている「後ろ回し蹴り」のコツもご紹介しています。
柔道、キックボクシング、総合格闘技を10年ほど実践してきた経験を基に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
後ろ回し蹴りとは
後ろ回し蹴りとは、格闘技や武道で使われる蹴り技の一つで、蹴り手が自身の体を回転させながら後ろ方向に蹴りを放つ技です。
全身を使った大きな動作から繰り出されるため、威力が非常に高いことが特徴です。
また、蹴り足が円弧を描くように動くため、直線的な後ろ蹴りと比較して攻撃範囲が広いです。
これにより、相手の動きを制限する効果があります。しかし、バランスを崩しやすく、カウンターを受けやすいというリスクもあります。
飛び後ろ蹴り
飛び後ろ蹴りとは、ジャンプしながら後ろへと回転して蹴る技です。
後ろ蹴りよりも力とスピードが増し、強力な打撃力を有しますが、成功するためには高度な技術とタイミングが必要です。
成功すれば大きなダメージを与え、試合の流れを一瞬で変えることができます。
下段後ろ回し蹴り
下段後ろ回し蹴りは、後ろ回し蹴りの一種で、主に相手の下半身を狙う技です。
体全体を回転させて蹴り、蹴り足が地面に近い位置で相手の足または腰部を狙います。
相手の動きを制限し、有利な状況を作り出すために効果的ですが、高度なスキルと練習が必要となります。
飛び後ろ回し蹴り
飛び後ろ回し蹴りは、飛び上がりながら体を回転させて蹴りを放つ強力な技です。
この技の特徴は、高さと回転の力を利用して相手の防御を突破する点にあります。
成功すれば、一瞬で相手をKOしたり、試合の流れを変えることができます。
しかし、バランスを崩しやすく、カウンターを受けるリスクも高いため、使用には慎重さが求められます。
後ろ蹴りと後ろ回し蹴りの違い
後ろ蹴りと後ろ回し蹴りの違いは、実行方法と目的にあります。
後ろ蹴りは、体を半回転させて背中を向け、そのまま後ろに蹴り上げる技で、直線的な動きが特徴です。
相手が近くにいるときや直線的なダメージが求められる場合に効果的です。
一方、後ろ回し蹴りは全身を回転させて行う蹴りで、蹴り足が半円状に動きます。
蹴り足が半円を描く動きにより、視野が広く、範囲が広いことが特徴です。
そのため、広範囲に攻撃を展開したいときや相手がある程度離れているときに有効です。
後ろ回し蹴りのやり方
以下に、後ろ回し蹴りのやり方を解説します。
体を回転させる
まず前足を相手に向け、後ろ足を少し外向きに配置します。その上で、蹴りたい方向に体を回転させます。
このとき後ろ足の膝を少し曲げ、肩と腰を使って体を回転させ、体重は後ろ足に移動します。
体全体が一体となってスムーズに回転できるように、腰の動きを大切にしましょう。
キックを実行する
蹴り足を強くかつ速やかに伸ばし、相手に当てます。
相手の顔か胴体を狙いましょう。
膝から足首までの一連の動きを速く、力強く行うことで効果的なキックとなります。
キック後は、素早く防御の体勢に戻ってください。
威力の高い後ろ回し蹴りを蹴るコツ
以下に、威力の高い後ろ回し蹴りを蹴るコツを解説します。
軸足を安定させる
体を回転させるための軸足の安定が重要です。
この軸足がしっかりと地面に固定されていないと、パワーを伝えることができず、またバランスを崩す可能性もあります。
また、軸足の膝は微妙に曲げて、回転の中心となるようにしましょう。
打撃のタイミングと精度
蹴り足の出し方、打撃のタイミング、狙う位置などは威力に大きな影響を与えます。
目標に対して最適な距離とタイミングで蹴ることで、相手に効果的なダメージを与えることが可能です。
初心者でもできる?後ろ回し蹴りの練習方法
以下に、後ろ回し蹴りの練習方法を解説します。
基本動作の練習
まずは基本的な動作を繰り返し練習します。
立ち位置を定め、軸足をしっかりと固定してから全身を回転させる動きを覚えましょう。
蹴り足を振り出す前に、まずは体の回転だけに集中します。
一連の動きがスムーズになったら、次に蹴り足を振り出す動きを加えてください。
サンドバッグ
次に、サンドバッグを使って打撃の練習をします。
まずはゆっくりとした動きで、足の甲でしっかりとサンドバッグを蹴ることを意識しましょう。
全身の回転力と、足の甲から放出する力が一致すると、バッグに対する衝撃が大きくなります。
それを感じ取りながら、自分の力の使い方を調節していきましょう。
体幹強化のトレーニング
後ろ回し蹴りは体全体を使った動きなので、体幹の強化が必要となります。
プランクやスクワット、ロシアンツイストなど、体幹を鍛えるエクササイズを取り入れると良いでしょう。
後ろ回し蹴りの対策
以下に、後ろ回し蹴りの対策を解説します。
相手との距離を保つ
後ろ回し蹴りは一定の距離が必要であり、近すぎると効果的には使えません。
そのため、自分が蹴られる可能性があると感じたら、距離を詰めてしまう(クリンチへ移行)または逆に距離をとる(後退または横への移動)ことで、蹴りを無効化することが可能です。
防御をする
予測だけではなく、技が放たれたときに適切な防御を行うことも重要です。
腕を使って相手の足を捉えたり、ハイガードで顔を守る、体を低く保つ、早めに移動して攻撃の範囲外に出るなどの方法もあります。
また、ブロックも重要な防御策の一つで、この場合は肘と膝を使って蹴りを防ぎます。
足が上がらないため、後ろ回し蹴りができない?
以下に、後ろ回し回転蹴りができない理由を解説します。
足が上がらない理由
後ろ回し蹴りを行う際に足が上がらない理由は主に以下の2つが考えられます。
筋力の不足
後ろ回し蹴りを実行するためには大腿四頭筋(太ももの前側)、大腿二頭筋(太ももの後側)、腹筋、背筋などの筋力が必要です。
これらの筋力が不足していると、足を十分に上げることが難しくなります。
柔軟性の不足
蹴りを上げるには、腰周りや股関節、太ももの裏側(ハムストリング)などの柔軟性も重要です。
これらの部位が硬いと、足を上げる動きが制限され、蹴りが低くなってしまいます。
後ろ回し蹴りをするためのストレッチ(柔軟)方法
後ろ回し蹴りを効果的に行うためには、体の柔軟性が必要です。
以下に、ストレッチ方法を解説します。
大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチ
立った状態で片足を後ろに折り曲げ、手で足首を掴みます。
この状態で膝を伸ばす感じで軽く引っ張り伸ばすようにしてください。
ハムストリングのストレッチ
床に座り、片足を前に伸ばし、もう片足の足首は伸ばした足の膝の内側に接触させます。
この状態で、伸ばした足のほうに体を倒し、手で足先に触れるようにします。
股関節のストレッチ
床に座り、足の裏同士を合わせます。
膝を左右に開き、手で足を掴みながら体を前に倒して膝を床に近づけます。
後ろ回し蹴りの名手を解説
以下に、大﨑一貴、コナー・マクレガー、横浜流星の後ろ回し蹴りについて解説します。
大﨑一貴の後ろ回し蹴り
大﨑一貴は、K-1やKrushで活躍する日本のキックボクサーであり、彼の後ろ回し蹴りは非常に有名です。
彼のキックは、スピードとパワーのバランスが取れており、相手のガードを破るのに十分な威力を持っています。
また、彼の蹴りは一貫性があり、テクニックと正確さを兼ね備えています。
コナーマクレガーの後ろ回し蹴り
コナー・マクレガーは、UFCの元二階級制覇王者であり、彼の後ろ回し蹴りもまた印象的です。
彼の蹴りは独特で予想外の動きをするため、相手を驚かせることができます。
その動きはスムーズで、威力も非常に高いです。
横浜流星の後ろ回し蹴り
横浜流星は日本の俳優であり、彼の後ろ回し蹴りは映画やドラマのアクションシーンで見ることができます。
彼の後ろ回し蹴りは、特に体の柔軟性とバランス感覚に優れています。
彼のキックは、映像上で視覚的にインパクトがあり、視覚的な効果を高めるために使用されます。
後ろ回し蹴りに関するQ&A
以下は、後ろ回し回転蹴りに関するよくある質問です。
- 後ろ回し蹴りは最強?
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「最強」という表現は主観的で、後ろ回し蹴りが最強とは一概に言えません。
後ろ回し蹴りは間違いなく強力な技ですが、使用するには高度なテクニックと正確なタイミングが必要です。
結局のところ、どの技が「最強」であるかは使用する選手のスキル、戦略、戦況、相手のスタイルなどによるため、一概には言えません。
- 飛び後ろ蹴りは最強?
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飛び後ろ蹴りは非常に強力であり、成功した際には強力なダメージを与えることができる技です。
しかし、同様に「最強」と一概に言うのは難しいです。
この技は高いスキルとタイミングが必要で、リスクも高いため、戦略や相手の動きに合わせて使う必要があります。
- 後ろ回し蹴りでKOできる?
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後ろ回し蹴りは相手に大きなダメージを与えることができ、正確にかつ力強く当てることができれば、KOにつながることも十分にあり得ます。
この技は、多くの格闘技競技で効果的なKO手段として使用されています。
しかし、それが成功するか否かは、技術、タイミング、相手の防御等に大きく左右されます。
まとめ
【後ろ回し蹴りとは】
- 自身の体を回転させながら後ろ方向に蹴りを放つ。
- 全身を使った大きな動作から繰り出され、威力が非常に高い。
- 蹴り足が円弧を描くように動くため、攻撃範囲が広い。
- 一方で、バランスを崩しやすく、カウンターを受けやすいリスクもある。