キックボクシングのディフェンス練習方法!ガードのテクニックを解説します。
- キックボクシングのディフェンス練習方法
- 独学でディフェンスを練習する際のコツ
- 基本的なディフェンスのテクニックを学びたい人
格闘技初心者ブログ、運営者のこうきです。
キックボクシングは、格闘技の中でも人気の高いスポーツのひとつですが、初心者にとってはなかなか上達するのが難しいと感じることもあるでしょう。
本記事では、キックボクシング初心者でもできるディフェンスの練習方法を解説します。
ところでディフェンスに苦手意識を持っていませんか?
事実として、ディフェンスが下手でキックボクシング上手い選手はいません。
ディフェンスのテクニックを知らないままスパーリングをしていても上達しません。
少なくとも、ぼくが見てきた上手い選手やプロは皆、本記事で紹介しているディフェンスのテクニックを実践しています。
ディフェンスのテクニックを知らないだけで、あなたの上達が遅れてしまう可能性もあるでしょう。
本記事では、キックボクシング初心者でもできるディフェンスの練習方法を伝授します!
記事後半では実際に僕も行っているディフェンスの練習方法もご紹介しています。
柔道、キックボクシング、総合格闘技を10年ほど実践してきた経験を基に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ディフェンスの練習が大切な理由
ディフェンスは、相手の攻撃をかわしたり、ブロックしたりして自分自身を守ることができる重要なスキルです。
ディフェンスは、繰り返し練習することで身につけることができます。
以下にディフェンスの練習が大切な理由を3つ解説いたします。
ダメージを最小限に抑えることができるため
キックボクシングのディフェンスにおいて、ダメージを最小限に抑えることができることは非常に重要です。
正しいディフェンスのテクニックを身につけることで、相手の攻撃をうまく避けたりブロックすることができるからです。
ダメージを最小限に抑えることで、試合中の体力やコンディションを維持することができ、勝利につなげることができます。
カウンターのチャンスを作ることができるため
相手の攻撃を防ぐことでカウンターのチャンスを作ることができます。
そのため、ディフェンスは攻撃と同じくらい重要な要素です。
ぼくは、相手の右ストレートに左フックのカウンターを合わせるのが得意でした。
試合のペースをコントロールできるため
3つ目の理由は、試合のペースをコントロールすることができるからです。
ディフェンスを上手く使うことで相手の攻撃を防ぎ、相手のペースに乗らずに自分のペースで試合を進めることができるからです。
また、相手の攻撃を防ぐことで相手に疲労を与え、自分に有利な展開に持っていくことができます。
パンチに対するディフェンスの種類
ディフェンス技術は、相手の攻撃に対して適切に選択し使用することで、攻撃を受けずにカウンターを打つチャンスを作り出すことができます。
パンチに対するディフェンスの主な種類をご説明します。
①ステップ
キックボクシングでは、ステップを駆使して相手の攻撃をかわしつつ、自分の攻撃を決めるテクニックが重要です。
バックステップ
バックステップとは、相手のパンチをかわすために、後ろに一歩下がる動作です。
バックステップは、初心者でも使いやすいディフェンス方法です。
サイドステップ
サイドステップとは、相手のパンチをかわすために横にステップすることで、相手の攻撃を避けるディフェンスの方法です。
サイドステップを使うことで、相手の攻撃をかわしながら、自分の攻撃のチャンスを作ることができます。
②スウェーバック
スウェーバックとは、相手のパンチに合わせて、体を横に傾けることで攻撃をかわすディフェンス技術の一つです。
体を横に傾けることで相手のパンチが空を切り、反撃のチャンスを生み出すことができます。
③ダッキング
ダッキングとは、相手のパンチを避けるために上半身を前方に素早く傾ける動作のことです。
頭部の位置を変えることで相手の攻撃をかわし、自分自身も相手の攻撃の位置に素早く移動することができます。
④パーリング
パーリングとは、相手のパンチやキックを外側にかわす技術のことです。
手を大きく外に出して、相手の攻撃を受け流すようにかわすことで、効果的に攻撃を回避することができます。
⑤ブロッキング
ブロッキングとは、相手の攻撃を手や腕、足などの身体の一部で防御することです。
キックボクシングでは、主に手でのブロッキングや、シンガードなどの防具を使ったブロッキングが行われます。
⑥ヘッドスリップ
ヘッドスリップとは、相手のパンチを回避するために頭部を素早く横に動かす技術のことです。
ただし、タイミングをはかることがが難しい高度なスキルです。
⑦クリンチ
クリンチとは、相手との距離を詰め腕や肘、膝などで攻撃する技術のことです。
キックボクシングでは、相手の攻撃を受け止め、距離を詰めて攻撃する戦術の一つです。
クリンチのテクニックを磨くことで、相手の攻撃を防ぎつつ、自分自身の攻撃の幅を広げることができます。
また、クリンチは相手を押し出したり、リズムを乱したりする効果もあります。
キックに対するディフェンスの種類
キックに対するディフェンスの主な種類をご説明します。
①カット
カットとは、相手のキックを膝や足首、甲などで受け止める技術のことです。
カットを行うことで相手のキックの勢いを利用し、反撃に繋げることができます。
また、膝や足首にダメージを負わずに済むため、長期的に見ても安全に試合に臨むことができます。
②キャッチ
キャッチとは、相手が放ったキックを受け止めるようにして、自分でキャッチした足首やすねを掴んで反撃するテクニックのことです。
キックを放った相手のバランスを崩し、カウンターを狙うことができます。
③バックステップ
バックステップとは、相手のキックを回避するために後ろに大きく跳び退く技術のことです。
相手の蹴り足を見極め、正しいタイミングでバックステップを行うことで、相手の攻撃を避けカウンターのチャンスをつかむことができます。
④手で払う
手で払うディフェンスは、相手のキックを手で払う技術のことです。
手首を柔らかくして、相手のキックに合わせて手を素早く動かし、力を抜いて払います。
キックが直撃するのを避けるために、距離感を把握して正確にタイミングを合わせることが大切です。
⑤腕でブロック
手の甲や前腕を使って相手の蹴りを受け止める技術のことです。
一般的に、前腕で受け止める場合は「下段ブロック」、手の甲で受け止める場合は「中段ブロック」と呼ばれます。
腕でブロックをする場合、相手のキックが自分の腕に当たる衝撃を受けるため、自分の腕力や技術力が必要です。
ディフェンスのコツ
キックボクシングにおけるディフェンスのコツを解説いたします。
①タイミングを合わせる
最も重要なコツは、相手の攻撃に対してタイミングを合わせることです。
適切なタイミングでディフェンスを取ることで、ダメージを軽減することができるからです。
相手の攻撃が接近してから反応するのではなく、攻撃が始まる前にあらかじめ動作を行い、攻撃を避けるようにすることが大切です。
相手の攻撃パターンを予測し、攻撃に対してタイミングを合わせて攻撃を効果的に避けることができます。
②ガードを下げない
「ガードを下げない」ことも、キックボクシングのディフェンスのコツの一つです。
ガードを下げることで、相手に攻撃の隙を与えてしまうからです。
常にガードを高く保ち、相手の攻撃を防ぐことを意識しましょう。
③相手から目をそらさない
相手から目をそらさないこともディフェンスには大切なコツです。
しかし、相手を見続けすぎると視野が狭くなってしまうため、適度に視線を移動させることも大切です。
④フットワークを上手く使う
フットワークはキックボクシングにおいて非常に重要な要素の一つです。
相手の攻撃を避けるために、素早い動きや急な方向転換が必要となります。
フットワークを上手く使うことで、相手の攻撃を避けながらカウンターのチャンスを作ったり、リング内での移動をスムーズに行ったりすることができるからです。
フットワークを上手く使うためには、足の裏全体を使って素早い動きができるように足裏の筋肉を鍛えることや、膝や足首の柔軟性を高めるストレッチなどが有効です。
⑤バランスを崩さない
ディフェンスを行う際に、バランスを崩さないことは非常に重要です。
ディフェンスの際に体が傾いてしまうと、相手に攻撃された場合に打ち返すことができず、相手に有利な状況を作ってしまうからです。
そのため、正しい姿勢を保ちながらディフェンスを行うことが必要です。
ディフェンスの練習方法
キックボクシングのディフェンスの練習方法は、基本動作を繰り返し練習することが大切です。
ディフェンスの技術は、反射神経を含む身体の反応速度や、正確性が求められるため、練習を重ねることで、瞬発力や反射神経を鍛えることができます。
以下に、キックボクシングにおけるディフェンスの練習方法をご紹介します。
①ミット打ち
ミットやサンドバッグを使って、相手の攻撃を想定して、ディフェンスの動作を行いましょう。
トレーナーやパートナーがランダムなタイミングでミットを使って攻撃を仕掛けます。
選手は、素早く反応してディフェンス動作(ブロッキング、スリッピングなど)を行い、続けて攻撃を繰り出します。
②スパーリング
ディフェンスの練習において、スパーリングは非常に有効な方法です。
実際の試合に近い状況で相手の攻撃を受け、それに対してどのように反応するかを訓練することができます。
初心者は軽いパンチやキックから始め、少しずつ慣れてきたら、本格的なスパーリングに挑戦してみましょう。
③寸止め
寸止めを使ったディフェンス練習は、実際の試合に近い状況で反射神経やディフェンス技術を鍛えることができます。
ただし、寸止めは相手にダメージを与えないように注意深く行う必要があります。
また、トレーニング中は適切なプロテクターやヘッドギアを着用し、安全に練習を行ってください。
一人でできるディフェンスの練習方法
一人でできるキックボクシングのディフェンスの練習方法をご紹介します。
以下の練習を繰り返し行うことで、自分自身のディフェンスのスキルを向上させることができます。
①シャドーボクシング
シャドーボクシングは、自分自身を鏡で見ながら、自分で動きを作り出す練習方法です。
自分の動きを観察し、修正することができます。
ディフェンスの練習では、パンチやキックを想定し、相手の攻撃を想定して、防御の動作を行いましょう。
②反射神経のトレーニング
相手の攻撃を素早く避けるために、反射神経を鍛えるトレーニングが重要です。
ボクシングジムでよく見かけるダブルエンドバッグは、反射神経を鍛えるのに最適です。
バッグがランダムに動くため、素早く反応してパンチや蹴りを繰り出す必要があります。
③イメージトレーニング
イメージトレーニングとは、脳内でのイメージを使って、技術の習得や強化を行うトレーニング方法のことです。
相手の攻撃をイメージし、その攻撃に対してどのようなディフェンスをするかを考え、脳内でイメージしながら行いましょう。
キックボクシングのディフェンスに関するQ&A
キックボクシングのディフェンスに関するよくある質問です。
Q1.スティック型のディフェンス練習器具に効果はあるの?
スティック型のディフェンス練習器具は、キックやパンチに対するディフェンス力を向上させるのに有効なツールの1つです。
Q2.タイ式のガードやカットなどのディフェンス技術とはどう違うの?
キックボクシングとタイ式ムエタイの両方で使用されるガードやカットなどのディフェンス技術は、基本的には同じです。
Q3.ボクシング、キックボクシング、空手などの他の格闘技で、ディフェンスは同じなの?
一般的に、格闘技の防御の基本的な考え方は似ていますが、それぞれのスタイルやルールによって微妙な違いがあります。
例えば、ボクシングのディフェンスではフットワーク、ブロック、スリップ、ウィーブを多用します。
空手やキックボクシングでは、蹴りを含むため、下半身への防御も重要です。
総合格闘技ではグラップリング(組技)が許されている場合もあります。この場合、相手の攻撃をかわすだけでなく、投げ技や関節技などを使って相手を制することも必要です。