【ボクシングでのキドニーブロー】死亡してしまう危険性がある？

キックボクシング上達ブログ、運営者のこうきです。

”キドニーブロー”　つまり腎臓への一撃。

それは格闘技における最も有効かつ危険な攻撃の一つとされています。

腎臓は人間の体において重要な役割を果たす臓器であり、その保護が自然の進化の中で発達したため、人間の体にはそれを直接攻撃する能力がほとんど無いとされています。

それがキドニーブローの危険性と有効性の理由です。

キドニーブローは、体の後方から狙うのが一般的で、相手の腎臓部分にパンチやキックを当てることで大きなダメージを与えます。

キドニーブローは痛みだけでなく、腎臓の機能障害を引き起こす可能性があります。

また、重大な場合には一命をも脅かすことから、多くの格闘技では禁止されています。

しかしながら、実戦の自衛術や一部の格闘技では、キドニーブローは極めて有効な技とされています。

相手の動きを止め、戦闘を制御するための手段として使用されます。

キドニーブローは、正確な知識と技術、そして倫理的な判断が求められます。

本記事では、キドニーブローの正確な打ち方、防御方法、そしてその有効性と危険性について詳しく解説します。

その上で、読者が安全かつ倫理的な観点からキドニーブローを理解し、使うべき状況と使うべきでない状況を判断できるようになることを目指します。

柔道、キックボクシング、総合格闘技を10年ほど実践してきた経験を基に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

キドニーブローとは

キドニーブローとは、背中側にある腎臓付近を攻撃するパンチを指します。

ボクシングのルールでは、基本的に相手の前方と側方のみへの攻撃が認められており、相手の後ろ側、特に背中側への攻撃は反則となります。

キドニーブローという名称は、キドニー（kidney）が腎臓を意味することから名付けられました。

しかし、この名称にも関わらず、実際の反則の対象となるのは腎臓部分だけでなく背中全体への攻撃です。これは、アマチュアボクシングとプロボクシングの両方で同じく認識されているルールです。

キドニーブローは、特に危険な行為であり反則とされています。

あわせて読みたい

【キックボクシングのルール】反則技やアマチュアとの違い

キドニーブローの位置

キドニーブローは、その名前が示す通り、人体の腎臓に対する打撃を指します。

腎臓の位置を理解することで、キドニーブローの具体的な位置も明確になります。腎臓は、背中側から見たときに肋骨の最下部の少し下、腰のあたりに位置しています。

正確には、背骨の左右に存在し、それぞれの腎臓は大きさや形が少しずつ異なるものの、おおよそ手のひらサイズと言われることが多いです。

したがって、キドニーブローの位置とは、背中側の腰のあたり、肋骨の最下部より少し下の位置にあたります。

キドニーパンチとの違い

キドニーブローとキドニーパンチは、基本的には腎臓に向けられた打撃を指しますが、用語の使用文脈やニュアンスにわずかな違いが存在することがあります。

両方の用語は腎臓への打撃を意味するものの、キドニーパンチは特にボクシングやその他の格闘技の文脈での打撃を指すことが一般的です。

一方、キドニーブローは、ボクシングや格闘技だけでなく、広い文脈で腎臓に対する打撃や衝撃を指す場面でも使用されることがあります。

キドニーブローで死亡する？

キドニーブロー、つまり腎臓への打撃は、死亡に直接つながることは非常に稀です。

しかし、腎臓は体内の重要な臓器の一つで、骨などで直接的に保護されていない部分に位置しているため、強力な打撃を受けると深刻なダメージや合併症を引き起こす可能性があります。

キドニーブローのような腎臓への打撃は非常に危険であり避けるべきです。

ボクシングでキドニーブローが反則の理由

キドニーブローの反則規定は、選手の健康を守り、試合の公平性と安全性を維持するための重要な措置となっています。

以下に、ボクシングでキドニーブローが反則の理由を解説します。

①危険性

腎臓は、人体の後方、特に骨で直接的に保護されていない部分に位置しています。このため、キドニーブローによって腎臓や周辺の組織が深刻な損傷を受けるリスクが高まります。

具体的な合併症としては、血尿、腎臓の機能低下、腎臓の破裂、腹腔内への内出血などが考えられます。

これらの合併症は選手の健康を長期的に害する可能性があるため、キドニーブローは反則として禁止されています。

②公平性と安全性の維持

ボクシングは競技者間の技術や戦略を競うスポーツです。そのため、危険性の高い攻撃や、試合を不当に有利に進めるような行為は、スポーツとしての公平性や安全性を損なう可能性があるため禁止されています。

キドニーブローは、相手を不意打ちすることで一時的なアドバンテージを得ることができる可能性があるため、この原則に基づいても反則とされます。

キドニーブローを受けてしまった時の対処法

キドニーブローを受けた際の症状や影響は深刻になることがあるため、適切な対処が必要です。

以下に、キドニーブローを受けた時の対処方法について詳しく解説します。

1.直ちに試合やトレーニングを中断

まず最初に、痛みや不調を感じた場合は直ちに試合やトレーニングを中断し、自分の身体を守ることを優先するべきです。

2.安静にする

まず、打撃を受けた直後に自分の体の状態を確認し、必要に応じてすぐに安静にすることが重要です。強い痛みや不快感を感じる場合、無理に動き続けることは避けましょう。

3.打撃部位を冷やす

打撃を受けた部分が腫れてきたり、痛みがある場合は、冷やして炎症を抑えると良いです。

氷や冷凴パックを薄い布などで包んで、15分程度当てることを1時間に1回程度繰り返しましょう。しかし、長時間冷やし続けることは避けてください。

4.医師の診断を受ける

キドニーブロー後、持続的な痛みや血尿、吐き気、ふらつきなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

内出血や腎臓の損傷などのリスクも考えられるため、早期の診断と適切な治療が重要です。

5.適切な治療

医師の診断に基づき、必要な治療を受けることが大切です。場合によっては、薬の処方やさらなる検査、入院治療が必要となることも考えられます。

体の状態が回復したと感じても、運動やボクシングのトレーニングに戻る前には、医師の意見を仰ぐことが推奨されます。

まとめ

こうき

格闘技の上達方法を解説！

TwitterInstagramYouTubeContact

当サイト「格闘技のすゝめ」の管理人。格闘技歴10年。会社員をしながら格闘技をしています！
SNSでは格闘技の試合動画や技術解説してます。フォローして是非チェックしてください！