ボクシングのノックダウンとノックアウトの違いとは？

キックボクシング上達ブログ、運営者のこうきです。

ボクシングや総合格闘技を観戦する際、一般の視聴者にとってもお馴染みの言葉、それが「ノックダウン」と「ノックアウト」です。

これらは一見、似たような言葉に聞こえるかもしれません。

その違いを正確に把握することは、試合の流れや結果をより深く理解する鍵となります。

ノックダウンは、打撃や技の影響で一時的に相手をマットに倒すことを指します。

しかし、その倒れた選手は一定の時間内（ボクシングでは10カウント）に立ち上がることができます。

一方、ノックアウトはその名の通り、相手を「完全に打ち負かす」状態を意味します。

これは、選手が一定の時間内に立ち上がることができない、あるいは審判が選手の安全を考慮して試合をストップする状況を指します。

ノックアウトは試合の決定的な終了を意味し、その瞬間は観客のボルテージは最高潮ですす。

ノックダウンが連続して起きる試合は、一進一退の攻防が続く中での緊張感が増し、観る者の心を捉えます。

あなたが次に試合を観るとき、ノックダウンとノックアウトの違いを意識してみてください。

その一瞬一瞬のドラマをより深く感じることができるでしょう。

本記事ではノックダウンとノックアウトの違いを詳しく解説いたします。

柔道、キックボクシング、総合格闘技を10年ほど実践してきた経験を基に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ダウンの種類

以下に、それぞれのダウンについて解説します。

ノックダウン

ノックダウンとは、選手が相手の強烈な攻撃を受けて、一時的にバランスを失い、足の裏以外の部位（例えば、膝や手）をリングの床や地面につける状態を指します。

この「ノックダウン」は試合の流れを大きく変える要因となりますが、選手がすぐに立ち上がって試合を続行することも可能です。

スタンディングダウン

スタンディングダウンとは、選手が相手の攻撃によって危険な状態になったと感じられる時（床には倒れていない状態）に、レフェリーが選手の安全を考慮して試合を一時的に中断することを指します。

この際、レフェリーは選手に8のカウントを数えます。スタンディングエイトカウント」とも呼ばれ、選手が再び試合を続行する状態に戻る時間を与えるという意味です。

このカウント中に選手は自身の状態を回復させ、試合を続行するための判断をすることが求められます。

ダブルノックダウン

ダブルノックダウンとは、両方の選手がほぼ同時に相手の攻撃を受けバランスを崩しリングの床に倒れる状況を指します。

つまり、お互いにノックダウンの状態を引き起こすことからこの名前が付けられました。どちらの選手もリングの床から立ち上がることができれば、試合は続行されます。

スリップダウン

スリップダウンとは、相手の攻撃以外の要因でリングの床に倒れることを指します。

この場合、レフェリーは正式なノックダウンとは認定しないのが一般的です。

そのため、カウントが開始されることはありません。スリップダウンは攻撃によるものではないため、ポイントや試合結果に影響を及ぼすことはありません。

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ノックアウトとは

ノックアウト（Knockout、略称：KO）とは、一方の選手が相手の打撃を受けて一時的に意識を失ったり、指定された時間（通常は10カウント）内に立ち上がれない状態を指します。

ノックダウンとノックアウトの違い

ノックダウンは選手が一時的にリングの床に倒れるが、10カウント内に立ち上がって試合を続けることができる状態です。

一方、ノックアウトは選手がリングに倒れ、10カウント内に立ち上がれず試合が終了する状態を指します。

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ダブルノックダウンが起こった試合

ダブルノックダウンが起こった試合を解説します。

竹原慎二 vs 李成天のダブルノックダウン

1995年9月12日、東洋太平洋ミドル級タイトルマッチが行われ王者・竹原慎二が挑戦者・李成天と激突。

8ラウンド目に両者が放った左フックが同時にヒットし、ダブルノックダウンというレアなシーンが生まれました。

最終的に、竹原慎二が3-0の判定勝利を収め、王座の防衛に成功しました。

竹内 裕二 vs 野杁 正明のダブルノックダウン

2011年の『Krush初代王座決定トーナメント』における一戦で、野杁正明と“狂拳”竹内裕二の対決が行われました。

この試合で、両者が同時にパンチを放った結果、ダブルノックダウンという非常に珍しいシーンが生まれました。

最終的には、竹内がダブルダウンノックダウンの後に左フックで野杁にKO勝利しました。

ボヤン・コセナル vs 川島悠汰のダブルノックダウン

“ミスター・ブレイキングダウン”の異名を持つ川島悠汰とボヤン・コセナルの試合では、接近戦から両者のパンチがぶつかり合い、ダブルノックダウンが発生しました。

この後、川島はすぐに立ち上がることができましたが、コセナルは立ち上がることができず試合は中断されました。

この結果、チームの戦績は3勝3敗となりました。

ノックダウンに関するQ＆A 

以下は、ノックダウンに関するよくある質問です。

まとめ

この記事では、ノックダウンとノックアウトの違いを解説してきました。

次に試合を観るとき、ノックダウンとノックアウトの違いを意識してみてください。

あなたはより格闘技を楽しんで見ることができるでしょう。

特に、UFCやBellatorといった総合格闘技では、トップファイター同士の技の応酬によるノックダウンが頻繁に繰り広げられます。

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こうき

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