プロレスで使われる立ち技の種類を一挙ご紹介!
- プロレスで使われる立ち技の種類を知りたい
- 有名な必殺技
- プロレスの禁止技
格闘技のすゝめ、運営者のこうきです。
今回はプロレスの魅力の一つである「立ち技」にスポットを当ててみたいと思います。
プロレスはただの肉弾戦ではなく、戦略と技術が融合した深い世界です。立ち技はプロレス技の中でも特に多様性があり、レスラーが相手にダメージを与えるための重要な手段となっています。
打撃技の掌底打ちやラリアットなど、相手に直接的なダメージを与える技が展開されます。一方、投げ技ではボディスラムやバックドロップなど相手をマットに叩きつける迫力ある技が魅力です。他にも関節技や絞め技、飛び技など幅広い立ち技の種類があります。
本記事では、プロレスで使われる立ち技の種類を徹底解説いたします。
プロレスの戦略的な側面や技の応用方法を理解し、プロレスの魅力をより深く体感することができるでしょう!
プロレスで使われる立ち技
プロレス技は主に以下8つの基本カテゴリーに分類されます。それぞれの代表的な技をご紹介いたします。
打撃技
体の各部位を使用して相手にダメージを与える技術の総称です。プロレスでは、ボクシングのように拳だけでなく、さまざまな部位で攻撃することが許されています。
チョップ:指を握り込まない開掌の形を刀剣類に見立てて、手刀として相手の顎や頸部、こめかみなどの急所を狙う技です。
ヘッドバット: 自分の頭を相手にぶつける技。非常に強力だが、自分自身もダメージを受けるリスクがあります。
掌底打ち(しょうていうち):掌の手首に近い部分、または肉厚の部分で相手を叩く技です。
張り手(はりて): 相撲技の一つで、平手を横に振って相手の顔や首の側面を叩く技である平手打ち。強力な一撃で相手をコントロールできます。
四本貫手(しほんぬきて):人差し指から小指までを使用し、手の指を真っ直ぐ伸ばして指先で相手を突く技です。プロレスでは地獄突き(じごくつき)と言われています。
ラリアット: 走り込みながら片腕を横方向へと突き出して、相手の喉や胸板に目掛けて叩きつける技です。
エルボー・バット: 自身の片腕を曲げて片肘を突き出し、振り上げたり振り下ろしたりして相手に叩きつける技です。主に序盤から中盤にかけて繋ぎ技として繰り出されることが多いです。
ニー・バット:膝を突き出すように片足を折り畳み、片足を打ち出して相手の顔面や胸板を蹴り飛ばす技です。
ジャンピング・ハイキック: 相手の正面や斜め前に立ち、大きくジャンプすると同時にハイキックを出す技です。走ってくる相手へのカウンターとしても有効です。
シャイニング・ウィザード: 元プロレスラーの武藤敬司が開発した蹴り技で、片膝立ちしている相手の膝を踏み台にして、相手の頭部や顔面を狙って膝蹴りをする技です。
ブルドッギング・ヘッドロック: 相手の頭を腕で固定したまま対角線上にリングを走り、そのままジャンプして倒れ込んで相手を頸部や顔面をマットに打ちつける技です。
フェイス・クラッシャー: 対戦相手の背後から助走をつけて後頭部をつかみ顔面からマットに叩きつける技です。
DDT(ディーディーティー): 元プロレスラーのジェイク・ロバーツが開発した技であり、代名詞的ともいえるフィニッシュ・ホールド。 正対する相手の頭部をフロント・ヘッド・ロックの要領で片脇に捕らえ、そのまま後ろに倒れこんで相手の頭部を打ちつける技です。
F5(バーディクト): 相手を肩に担ぎ、体を横に回転させさせながら相手をマットに叩きつける技です。相手の体を一回転させることで追加の衝撃を与える点が特徴的です。
投げ技
立ち技の中でも特に、相手をマットに叩きつけることで大きなダメージを与えることができる投げ技には、以下のような種類があります。
ボディスラム:
自分の利き手で相手の脚の付け根を、もう片方の手で相手の首元を掴んだ状態から、ひっくり返すように持ち上げて前面に投げ落とす技です。基本的な投げ技のひとつで、日本では「抱え投げ」とも呼ばれます。
チョークスラム:
チョークとは英語で「喉を絞める」という意味で、プロレス用語では気管を絞める反則行為を指します。相手の首を掴み、投げるのでチョークスラムと呼ばれています。相手の喉を掴んで持ち上げ、背面からマットに投げ落とす技です。
ジャーマン・スープレックス:
相手の背後から両腕を回して腰をクラッチし、そのまま相手を後方へと反り投げ、ブリッジした状態でフォールを奪う豪快な技です。
バックドロップ:
日本では「岩石落とし」と呼ばれています。 相手の背後から片脇に頭を潜り込ませて相手の腰を両腕で抱え、後方へと反り投げる技です。
ヘッドシザーズ・ホイップ:
立っている状態の相手に跳びつき、相手の頭を両脚で挟み込み、下半身の力や自身の体が旋回する勢いで両脚を使って相手を投げ飛ばす技の総称のことです。
ドラゴン・スープレックス:
相手を背後からフルネルソンの体勢に捕らえ、後方に反り投げそのままブリッジで相手を首からマットに叩きつけます。 落ちる角度が急なため危険度も高い技です。
ブレーンバスター:
相手の首をフロントヘッドロックに極め、もう一方の手で腰部を掴み逆さに持ち上げ、頭部からマットに叩きつける技です。
パワーボム:
相手を自分の肩の高さまで持ち上げた後、前方に相手の背中を力強くマットに落とす技です。
パイルドライバー:
相手を逆さに持ち上げ、自分の両脚で相手の頭を挟み、床に頭を叩きつける技です。日本語では脳天杭打ち(のうてんくいうち)と呼ばれています。
関節技
プロレスにおける関節技は、相手の身体の特定の部位に圧力をかけて痛みを与える技術です。相手を制御し、最終的にはギブアップを引き出すために使用されます。
リストロック:
相手の手首を掴み、ひねることで腕に圧力をかける技です。手首という末端の関節を極めるため、バリエーションは豊富です。
ハンマーロック:
相手の腕を相手の背中側に引っ張り、捻り上げることで相手の腕と肩関節を極める技です。
V1アームロック:
相手の腕をV字型に固定し、肘関節に圧力をかける技です。柔道では腕がらみと呼ばれています。
フェイスロック:
自分の腕を相手の頭部に回して腕で相手の顔面を締め付けることによりダメージを与える技です。
逆エビ固め:
仰向けになっている相手の両足を自分の脇の下にはさみこみ、そのまま相手の身体をまたぐようにステップオーバーして、相手の背中を反らせて背中や腰を極める技です。
絞め技
プロレスの絞め技は、相手の呼吸を制限することで、意識を失わせるための強力な技術です。以下に紹介する技は、立ち技の状態から仕掛けることができる絞め技です。
ヘッドロック:
相手の頭または首を脇に抱えて締め上げて圧力をかけることで、顔面やコメカミ、頸部に苦痛を与える技です。
チンロック:
相手の背後から両手を回し、顎と上頭部を腕で固定して体重をかけて相手の首を捻り上げる技です。相手のスタミナを奪う技として使われることが多いです。
スリーパー・ホールド:
相手の首に腕を回し頚動脈を圧迫する技です。日本では、裸絞め(はだかじめ)と呼ばれています。
チョーク・スリーパー・ホールド:
相手の背後から片腕を首に巻きつけて、気管を圧迫し呼吸をできなくする技です。スリーパーホールドの変形で、より強力に相手の首を締め上げます。
フロント・ネックロック:
相手の頭部を前方から抱え、首を腕で固定し圧力をかける技です。
ベアハッグ:
相手の胴体を両腕で抱え込み、力強く締め上げる技です。 レスリングやプロレス、総合格闘技などで使用される締め技、テイクダウン技の一種です。
コブラツイスト:
極技(ストレッチ技)の一つで、日本では「アバラ折り」とも呼ばれています。相手の足と首を固定し、全身をひねって締め上げる技で、首、肩、腕など7カ所を1度に決めることができます。
卍固め(まんじがため):
首と脇腹を極める関節技で、相手の腕と足を複雑に絡め取り首、肩、腰に同時にダメージを与えることができます。
飛び技
プロレスにおける飛び技は、自身の体を空中に投げ出し、飛んで攻撃を加える技術です。立ち技としての飛び技は、主にフライング式に分類されます。
フライング式の技は、ロープワークやその場からのジャンプを利用して相手に飛び掛かる技です。
フライング・ボディ・アタック:
相手をロープに飛ばし勢いをつけたら、走り込んでジャンプをし、全体重を使って相手に体当たりする技です。
ジャンピング・ニー・バット:
走り込みながらジャンプし、膝を相手の体に打ち込む。助走してジャンプしながら相手の顔面や胸板をニー・バットで蹴り飛ばす技です。
フライング・ボディシザース・ドロップ:
走ってくる相手の胴を自身の両足で挟み込みながら前に倒れ込み、押し倒して上になった体勢のままフォールを奪う技です。
フライング・ラリアット:
走りながらジャンプし、片腕を横方向に突き出して相手の喉や胸板に目掛けて叩きつける技です。
浴びせ技
浴びせ技はプロレスにおいて、相手に直接的かつ大きなダメージを与えるための技の一種であり、特に立ち技の状況で相手に対して自分の体重を利用して攻撃する方法です。
ヒップ・ドロップ:
高くジャンプしてから、仰向けに倒れている相手の腹や胸の上に尻を落とす技です。
エルボー・ドロップ:
寝た状態の相手に向かって、倒れ込みながら肘を打ちつける技です。
ニー・ドロップ:
倒れている相手に対し、片膝を突き出すように折り曲げてジャンプして、相手の体に片膝を落とす技です。日本名は膝落とし(ひざおとし)と呼ばれています。
ギロチン・ドロップ:
ジャンプして、前方に伸ばした自身の脚を尻餅をつくと同時に仰向けになった相手の喉に叩きつける技です。
フォール技
相手を素早く丸め込み、フォール勝ちを狙う技術です。攻撃力は低いですが、意表をついて勝利を掴むことができます。
バックスライド:
相手を押さえ込み、両肩を連続三秒間マットにつける技です。日本では「抑え込み(おさえこみ)」や、単にピンまたはフォールとも呼ばれます。
スクールボーイ:
相手の股下から腕を入れて太股を抱えながら、相手をあおむけに倒し、そのまま相手の体を「く」の字に折り曲げて両肩をマットにつける技です。
プロレスの有名な必殺技
プロレスの立ち技で有名な必殺技をご紹介します。
空手チョップ
力道山やジャイアント馬場など、日本のプロレス界を代表するレスラーたちが使用してきた伝統的な打撃技です。
ウェスタンラリアット
スタン・ハンセンの左腕でのラリアット。 助走をつけ相手の顔・首・胸を狙って、 自分の左腕を振りぬくように打ち当てる強力な技です。
ムーンサルトプレス
試合を締めくくるフィニッシュホールドの一つで、日本では月面水爆とも呼ばれます。リングのコーナーポスト上から270度後方回転しながら相手に体当たりする技です。
モンゴリアン・チョップ
蒙古の怪人キラー・カーンの代名詞。両腕を大きく広げ、相手の首筋から肩にかけての位置に「キエーッ!という奇声を張り上げながら打ち下ろす技です。
プロレスで禁止されている技
プロレスでは、目や喉、急所への攻撃、噛みつき、拳による突き、つま先蹴り、指とりなどは反則技となります。ただし、攻撃が5秒以内であれば反則として取られないことがほとんどです。
また、団体によってはパイルドライバーなど頭部をマットに打ちつける技を禁止している場合もあります。
一般的な格闘技で禁止とされている後頭部や延髄への攻撃は、プロレスでは許されているのが特徴です。
プロレスの立ち技に関するQ&A
プロレスの立ち技に関するよくある質問です。
- Q1.1番痛いプロレス技は何ですか?
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実際にどの技が最も痛いかは、受けるレスラーの体感や技のかかり方によって異なりますが、通常、サブミッション技や頭部・首への攻撃が特に痛いとされます。例えば、「サブミッションホールド」(関節技や絞め技)は直接的に痛みを与えることを目的としており、特に「サソリ固め」や「クロスフェイス」といった技は強烈な痛みを伴います。また、「パイルドライバー」のように、頭部や首に直接衝撃を与える技も非常に危険で痛みが強いとされています。
- Q2.プロレスの代表的な技は?
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プロレスには数多くの代表的な技がありますが、以下はその中でも特に有名なものです。
- ドロップキック:空中で両足を前に蹴り出して相手に当てる技です。
- スープレックス:相手を持ち上げて後ろに投げ落とす技の総称。多くのバリエーションがあります。
- クロスフェイス(顔面絞め):相手の顔を腕で固定し、首に圧力をかけるサブミッション技です。
- パワーボム:相手を肩に担ぎ上げてから、強力にマットに叩きつける技です。
まとめ
- プロレスの立ち技は戦略と技術が融合した多様性に富むもので、打撃技から投げ技、関節技まで幅広い技が展開される。
- 有名な必殺技には、力道山の空手チョップやスタン・ハンセンのウェスタンラリアットなど、伝統的かつ迫力ある技が存在する。
- プロレスでは目や喉への攻撃や噛みつきなどが禁止されており、団体によってはパイルドライバーなど特定の技が禁止されることもある。
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